給湯器の知識をつけてお得に買い替えをサポートする給湯まめログ

給湯器の設置場所によって買い替えられる機種が違う

給湯器をてきとうに選んで取り付けてしまうと、まず枠に入らなかったり、排気管や配管が繋がらなかったりと、設置できない状況に陥ります。また無理やり取り付けてしまうと、合わない部品によりガス漏れや水漏れが起きたり、機器が早く故障したり、一酸化炭素がきちんと屋外に排気されず逆流してしまったり命にかかわる事故が起きてしまう可能性があるので、合わない給湯器を取り付けてはいけません。

そこで安全に設置ができる給湯器を選んでいただくために、設置場所からみる給湯器の種類をご紹介します。

目次

  1. 1. 戸建てかマンションか
  2. 2. 屋内設置型の給湯器
  3. 3. 屋外設置型の給湯器
  4. 4. PS設置型(パイプシャフト)の給湯器
  5. 5. まとめ

1.戸建てかマンションか

給湯器の取り付け場所

戸建ての場合はマンションと比べて取付場所については自由度があります。取り付けられる環境が整っているのであれば、屋内であっても屋外であっても取り付けられます。一般的には屋外取り付け型が多くなります。屋外取り付け型には、地面に置く据え置きタイプと、壁に取り付ける壁掛けタイプがあります。

一方マンションでは、もともと取り付けられている給湯器の設置場所以外に取り付けることは出来ません。マンションのベランダ設置の場合は戸建ての壁掛けタイプと同じです。屋外の玄関の横にあるパイプシャフト内であればPS設置タイプとなります。PS設置タイプは排気方向のバリエーションが多く、今ついている給湯器と同じ排気方向の給湯器を選ばなくてはなりません。またPS設置タイプの場合、給湯器を固定するためのアダプター・枠部品が必要で、給湯器のサイズによってそのアダプターも交換しなくてはならない場合もあります。狭い場所にも取り付けられるスリム型の場合も、交換する際はスリム型をお選びください。

2.屋内設置型の給湯器

まずは屋内設置型の給湯器をご紹介します。屋内取り付け型は、狭い都市部の住宅でも取り付けられ、コンパクトサイズで場所を取らず、冬場は凍結予防にもなります。また積雪がある地域では屋内設置型が多いです。

屋内設置型の給湯器は、給排気設備が必要となります。また高温となる部品や不完全燃焼が起きないように特に取り扱いには注意し、定期的に設置環境のチェックを行わなければなりません。

2-1. 給気・排気方法

屋内設置型には「FE式」「FF式」があります。「FE式」の場合は、燃焼に必要な空気を室内から取り込み、燃焼後にでる排気ガスを屋外へファンを使って出す強制排気タイプとなります。「FF式」はファンを使って燃焼に必要な空気を屋外から取り込み、燃焼時に出る排気ガスを屋外へ出す強制給排気タイプとなります。

3.屋外設置型の給湯器

屋外に取り付ける給湯器には、壁にかける壁掛けタイプと床に置く据え置きタイプがあります。壁掛けタイプは給湯器の種類の中でも特に一般的な形で、取り付ける壁に強度があれば、設置スペースが狭くても対応できます。マンションでもベランダに取り付ける場合はこの壁掛けタイプとなります。

据え置きタイプの場合は、主に戸建て住宅で壁に強度がなく壁掛けタイプが設置できない場合にお選び頂けます。基本的には据え置きタイプが壁掛けに比べて少々高いことと、種類が少ないのであまり選り好みできません。もし交換するのであれば、壁掛けタイプへの交換がオススメです。

また据え置きタイプで、お風呂の浴槽に穴が2つあいている場合は浴室隣接設置タイプとなり、一般的な据え置きタイプの給湯器をそのまま使うことはできません。同じく浴室隣接設置タイプを選ぶか、浴槽の交換や配管工事を行い壁掛け給湯器へ交換するなどしてください。

4.PS設置型(パイプシャフト)の給湯器

PS設置型はマンションや集合住宅のパイプシャフト内に取り付けます。通常は玄関の横やアルコープスペースに設置されています。

以下にPS設置型の種類をご紹介していますので、ご自宅の給湯器がどれに当てはまるかチェックしてみてください。

4-1. PS標準設置

マンションのパイプシャフト内にありますが、カバーなどはなく本体は外から見える状態になっています。屋外壁掛け型を取り付けられますが、一部の商品はPS設置不可となりますのであらかじめ調べておく必要があります。

4-2. アルコープ設置

PS標準設置型同様に、本体は外から見えていますが、排気ガスが出る方向を変えるための部品が排気口についています。排気ガスは約200度ほどあり、真向かいに建物や壁があったり排気ガスがうまく流れないような場所である場合は、排気ガスを廊下方向へ流すようにするため、アルコープ設置型となります。

4-3. PS扉内設置型(前方排気)

給湯器はパイプシャフトの扉の中にあり、扉には丸い排気口があります。本体からは前方方向に排気口が伸びています。スリムタイプの場合は一般的なPS扉内設置型よりも細長くなっています。マンションのベランダでも状況によってはこちら前方排気型の給湯器が取り付けられる場合があります。

4-4. PS扉内設置型(上方排気)

給湯器はパイプシャフトの扉の中にあり、給湯器本体の上部から排気パイプがつながっています。

4-5. PS扉内設置型(後方排気)

給湯器はパイプシャフトの扉の中にあり、給湯器本体の後方から排気パイプがつながっています。

4-6. PS給排気延長型

給湯器はパイプシャフトの扉の中にあり、給気をするためのパイプと排気をするためのパイプが上方についています。

5.まとめ

間違った給湯器を取り付けると、排気ガスが家の中に入ってきて一酸化炭素中毒になってしまうため、必ず正しい給湯器を選ばなければなりません。また工事には資格がいるため、必ず業者に交換は行ってもらいます。

屋外にあるか屋内にあるか、どの設置場所にあるか、などがわかれば業者で交換できる給湯器を提案してもらえます。ただし、PS設置タイプで特に扉の中にある給湯器の場合、排気パイプが延長されていたり特殊なケースも多いので、自分で購入するよりも初めから業者に見てもらうようにしましょう。

「給湯器の設置場所によって買い替えられる機種が違う」の関連ページ

トップへ 給湯器の設置場所によって買い替えられる機種が違う