お風呂の追い焚きができるガス給湯器を使っている方であれば、「オートタイプ」か「フルオートタイプ」のどちらかを使用しています。その違いは、使える機能。どちらに交換するか迷っている時は使える機能や価格などを参考にしてください。
オートタイプはセミオートとも呼ばれており、追い焚きができる給湯器です。高温水を差し湯するクイックオート式とは違い、お湯を一旦給湯器の方へ循環させて沸かし直すことが出来るので、追い焚きするときにお湯の量が増えません。さて具体的にどんなことができる給湯機でしょうか。
オートタイプは、お湯はりをするとお風呂にある追い焚き穴からお湯がでてお湯はりができます。お湯はりをするにはスイッチを押すだけ、そして自動で止まるのでお湯があふれる事はありません。
また追い焚きはスイッチを押せばお好みの温度に沸かし直してくれるほか、時間可変で自動で沸かし直しが始まります。これが自動保温機能となります。
お湯が足りない時にはスイッチを押すと約20Lのお湯をたすことができます。また熱い時にはスイッチで約10Lのたし水が可能。
オートタイプは快適に入浴できるだいたいの機能がついていますので、給湯器のスタンダード型とも言えます。機能が少ない分、フルオートタイプと比較すると価格が安い製品です。
フルオートタイプにある自動配管クリーン機能がついていないため、追い焚き穴の中にはどうしても残り湯が残ります。そこに雑菌や汚れが残ると一晩で菌が増えてしまい、次回お湯はりをしたときに一緒に出て来てしまいます。ただちに健康被害が出るわけではないですが、定期的にジャバをするなどして配管の中は綺麗な状態を保つようにしましょう。
フルオートタイプは、オートタイプの機能に加えて自動で足し湯・追い焚き配管クリーン機能がついているグレードの高い給湯器となります。オートタイプからの変更は本体とリモコンを付け替えるだけなので、ぜひ交換する時はフルオートタイプも参考にしてみてください。
フルオートタイプに加えて、水圧検知機能がありお風呂のお湯が減っていることを自動で検知します。するとあらかじめリモコンに設定していたお湯の量まで足し湯をします。これであとから入浴する人もいちいち手動でお湯を足さなくても快適に入力できるのです。
またオートタイプでは時間可変による自動保温が行われますが、入浴するタイミングによっては冷めた状態の時があります。そうなると手動で追い焚きスイッチを押すことになるのですが、フルオートは加えて人が入浴したことも検知しお湯がぬるくなる前に自動で追い焚きをしてくれます。
また自動配管クリーン機能によって、浴槽のお湯が排水されたときに自動で少量の新しいお湯を流して配管に残った古いお湯を洗い流します。
家族が多くてつぎつぎお風呂に入る場合はフルオートの自動機能が大変便利です。また配管クリーン機能は、見えない配管内を掃除してくれるため、配管に残った皮脂・入浴剤・体についていた雑菌や汚れを毎日洗い流してくれるのはうれしいですね!オートタイプと比べて数万円高くはなりますが、ぜひフルオートを選んでみてもいいでしょう。
給湯専用・オート・フルオートの中では価格は一番高くはなります。もし今使っている給湯器がフルオートタイプで、足し湯・配管クリーン機能が要らない方はオートタイプにして交換費用を抑えてもいいかもしれませんが、今まで使えていた機能が使えなくなると不便を感じる場合もありますので、よく考えて選ぶと良いかと思います。
また、新築時からフルオートタイプなら良いのですが、オートからフルオートにしたとき、配管は古いままですよね?古い配管に残っている汚れは配管クリーン機能があっても落としきる事はできません。ぜひフルオートに変える時、またはお風呂場をリフォームする時には給湯管・給水管も新品に変えておくと安心ですね。
ノーリツの新型機種にはUV除菌機能がついた給湯器があります。お風呂に残った残り湯を次の日に洗濯に使う場合、そのお湯は一晩で増えた雑菌だらけなので不衛生です。そうした場合も、入浴退浴を検知して自動的にお風呂のお湯をUV除菌する新型のフルオート(プレミアム)なら、キレイなお湯で次の日に洗濯に使用したり入浴する事もできます!
自動機能の豊富さで言えばフルオート、家族が多く入浴も多い場合はお勧めです。しかしその分価格も高くなります。追い焚きが出来て保温ができればいい場合はオートタイプで十分満足できる機能がついています。使い方、好みによって選んでみてはいかがでしょうか。